時間は短いようで長い。
会社案内をデザインするという仕事は、企業を知る事からはじまる。
企業の中身を理解する上で、デザイナーとして最初にトライしたい仕事のひとつだと思う。どの様な事を事業としているかはもちろん、どの様な人が働いているか、どこに信念を持っているかなど、様々な角度で担当者の方と話をする。誰が見るものなのか、予算や形態は?数えれば切りが無く、話す時間はいくらあっても足りない。
制作する時間はたいてい短くて大変。でも一度理解できると、今までは単に「知っている」という接点でしかなかった会社が一気に自分の中にひとつの形を持つ。そして、その会社の他の仕事にも必ずいきてくる。今まで悩んで創っていた広告だって、そんなに悩まずに創れてしまう。そう考えると、会社案内をひとつ作る時間は短くても、とても大切で何ものにも代え難い充実した時間で、ずっと活かす事ができるので、時間に例えると長いとも言えると思う。
2009-02-26