見えない気遣いは不要か?
細部にこだわりを持ってものを作る。
日本の職人としての"誇り"と言えるかも知れません。インクジェット出力は日本固有のモノでは有りませんが、やはり日本の物造りの一部を担っていると思っています。出力の場合、まずよく言われる事としては"色"。色合わせが意外に難しいのです。理由はいくつかあります。お客様はデジタルのデータで画面上の色を見ながら作業をする事がほとんどで、カラーは「RGB」で判断しています。出力は「CMYK+α」の色を使い、デジタルなデータをアナログに戻す作業をするという事。光の特性による違い、紙の質、印刷との違い、写真との違い、解像度による差、実際のサイズとの違い、等々いくつも気遣う事が存在します。私たちは、これをお客様側で全てご指定いただくのは不可能だと思っています。プロの経験を生かして気を配り、実際に使われる場面を想像しながら最適なプロセスを踏んで、出力に至る事。これこそ、日本の職人としてのこだわりだと考えているからです。
2009-02-26